メスを使わない方法で傷跡は治るの?

メスを使わない方法で傷跡は治るの?

結論からお伝えすると、傷跡の種類によって治療法は異なります。

赤みや色素沈着など”色”の悩みであれば、レーザーや外用薬などメスを使わない治療が有効な場合があります。

一方で、

  • 傷が広がっている
  • 凹んでいる
  • 引きつれている
  • 盛り上がっている

といった傷そのものの形を改善したい場合は、メスを使わない治療だけでは十分な改善が難しいことが少なくありません。

そのため、まずは傷跡の状態を正しく診断し、最適な治療方法を選ぶことが大切です。

メスを使わない傷跡治療と傷跡修正手術の違い

治療法 こんなときに選ばれる治療 限界
外用薬・シリコンジェル・テーピング 傷跡をきれいに成熟させる、赤みや盛り上がりの予防 できた傷跡の形は変えられない
ステロイド注射 肥厚性瘢痕・ケロイドの盛り上がりを抑える すべての傷跡に適応できるわけではない
レーザー治療 赤み・色素沈着・質感を改善する 傷跡の幅や凹み、引きつれは改善できない
形成外科による傷跡修正手術 傷跡の形や向き、引きつれを改善する 手術が必要になる

このように、メスを使わない治療にもそれぞれ役割がありますが、傷跡の形そのものを改善したい場合には、傷跡修正手術が適していることがあります。

レーザーやヒアルロン酸で改善できること・できないこと

ヒアルロン酸注入で傷跡は治りますか?

ヒアルロン酸注入で、一部の凹んだ傷跡が目立ちにくくなることはあります。

しかし、ヒアルロン酸は凹みの下にボリュームを補う治療であり、傷跡そのものを治す治療ではありません。

傷跡は、皮膚が損傷した部分を「瘢痕(はんこん)組織」で修復した状態です。正常な皮膚とは構造が異なるため、ヒアルロン酸を注入しても傷跡の組織が正常な皮膚に戻るわけではありません。
また、時間の経過とともにヒアルロン酸は吸収されるため、効果は永久ではありません。
幅の広い傷跡や引きつれを伴う傷跡、深い凹みなどでは十分な改善が得られないことも多く、そのような場合には傷跡修正手術が適していることがあります。

レーザーで傷跡は治りますか?

レーザー治療は、すべての傷跡を治せるわけではありません。

傷跡の赤みや色素沈着、傷跡の質感を改善できる場合がありますが、傷跡そのものの形を変えることはできません。

傷跡は、皮膚が損傷した部分を瘢痕(はんこん)組織で修復した状態です。そのため、レーザーによって赤みや色味が改善しても、傷の幅や凹み、引きつれなどを根本的に改善することは難しい場合があります。
傷跡の状態によってはレーザー治療が選択されることもありますが、傷跡の形そのものを改善したい場合には、傷跡修正手術が適していることがあります。

「傷跡の色」と「傷跡の形」では適した治療が異なります。まずは現在の傷跡の状態を診察し、適切な治療法をご提案いたします。

傷跡をよりきれいに治すために

傷跡は、手術が終わった時点で完成するものではありません。

手術後約6か月かけて傷跡は成熟していきますが、その間に傷へ強い力が加わると、傷が広がったり目立ちやすくなったりすることがあります。
そのため当院では、傷跡の部位や状態に応じてボトックス注射を併用することがあります。

ボトックスで周囲の筋肉の動きを一時的に抑えることで、傷跡への負担を軽減し、よりきれいな傷跡を目指します。
すべての患者様に行う治療ではありませんが、傷跡の状態を診察したうえで必要に応じてご提案しています。

形成外科専門医が傷跡の状態を診察します

傷跡は、一見似ていても原因や状態によって適した治療法が異なります。

当院では、形成外科専門医である院長が診察を行い、レーザーなどのメスを使わない治療が適しているのか、それとも傷跡修正手術が適しているのかを丁寧にご説明します。

これまで先天性疾患や外傷、他院術後など、さまざまな傷跡治療に携わってきた経験をもとに、お一人おひとりの状態に合わせた治療をご提案しています。

「手術が必要なのか知りたい」「できればメスを使わずに改善したい」とお考えの方も、まずはお気軽にご相談ください。

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