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肝斑(かんぱん)治療

施術カテゴリー

肝斑(かんぱん)とは

肝斑は、肌の炎症が関係してできるシミで、左右対称に現れるのが特徴です。主に両頬(①)・眉の外側(②)・鼻の下(③)などに出やすく、妊娠や月経不順などによるホルモンバランスの変化や、強い紫外線(=日焼け)が原因とされています。見た目が他のシミと似ていることも多く、専門医でも診断が難しい場合があります。誤った治療を行うと悪化することがあるため、慎重な対応が必要です。肝斑は非常に治りにくいシミで、治療には時間がかかることが多いため、誤った治療を避けることが大切です。特に、焦ってフォトフェイシャルやレーザーを行うと、かえって症状が強くなることがあります。

肝斑

左右対象に現れる肝斑(かんぱん)

美白内服

※写真はイメージ

治療の基本は炎症を抑えることであり、内服治療が中心となります。トラネキサム酸(トランサミン)などの抗炎症薬を服用し、炎症を落ち着かせることで、少しずつ肝斑を薄くしていきます。効果が現れるまでには数カ月かかる場合もありますが、根気強く続けることが大切です。

治療方法

基本治療

■トラネキサム酸:抗炎症作用

■ビタミンE剤:血行促進、抗酸化作用

■タチオン:メラニン色素生成を抑制する作用、デトックス作用(肝機能改善薬)

美白内服

美白内服セット

当院の肝斑内服治療は、院長が長年にわたり処方している基本的な3種類の内服薬を中心に行っています。現在までに大きな副作用の報告はなく、他の治療薬との併用が可能な場合もあります。なお、肝斑の内服薬の組み合わせはクリニックや医師によって異なることがあります。

【注意事項】

※妊娠中、授乳中、脳梗塞、心筋梗塞の既往歴がある方には処方できませんのでご了承ください。
※内服治療は1日2回を最低2カ月続け、それ以降は色調の改善を確認しながら減らしていきます。内服治療単独で他のシミが取れるなど、過剰な期待はしないようにしてください。

更なる改善治療

ルビートーニングは低出力のルビーレーザーを複数回に分けて照射することで、メラニンへ穏やかに作用します。肝斑に当てられるレーザー治療として一般的ですが、炎症のリスクを最小限に抑えるため、当院では美白内服薬を併用して行います。

ルビートーニング

ルビーレーザーの低出力を使用

フォトフェイシャルm22は、肌に弱い炎症反応を起こす作用があるため、内服治療を行わずに照射すると肝斑が悪化するリスクがあります。そのため当院では、美白内服薬を“プレ治療”として数カ月間行い、炎症を落ち着かせてから、医師の診断のもと照射を行っています。フォトフェイシャルm22では、肝斑の悪化を避けながら、くすみ・シミ・肌全体の質感改善などを目的とした治療が可能です。

フォトフェイシャルm22

フォトフェイシャルm22

補助治療(希望があれば行います)

ピックアップ症例写真

施術名

【美白内服治療】肝斑(かんぱん)

Before

After (7カ月後)

After (1年4カ月後)

Before

After (7カ月後)

After (1年4カ月後)

Before

After (7カ月後)

After (1年4カ月後)

症例解説

目の下から頬にかけて左右対称に現れる炎症性のシミ、肝斑(かんぱん)の症例です。美白内服薬を服用し、1年4カ月が経過しました。肝斑が薄くなり、くすみも改善されてきています。

肝斑の概要

肝斑で気をつけるべきこと

肝斑の注意点

× 日焼け

日焼けは皮膚に炎症を引き起こします。

× こする

お化粧やスクラブ入りの洗顔、タオルでゴシゴシこする、ピーリング入りの化粧品などは皮膚に強い刺激を与え炎症をさらにひどくして、肝斑を悪化させます。

ルビートーニングやフォトフェイシャルの単独治療

ルビートーニングやフォトフェイシャルの単独での治療は軽い炎症を引き起こす可能性があります。当院ではそれらの治療を行う場合、前処置(プレ処置)としてトランサミンなど抗炎症作用のある内服薬治療を行います。

肝斑は自分で診断してはいけません

「自分のシミは肝斑だと思います」と自己診断して、すでに市販の内服薬などを使用して来院する患者様が非常に多く見られます。しかし肝斑の診断は形成外科専門医、皮膚科専門医でさえ難しいものです。くすみや老人性色素斑の下に隠れている、いわゆる“隠れ肝斑”もありますし、また肝斑とほぼ同じように両頬に左右対称にできる後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)、そばかす(雀卵斑)などと見間違う場合もあります。それらは肝斑と全く治療が異なります。当院は肝斑の疑いがあれば、肝斑の治療を優先して行います。

肝斑と間違いやすいシミ

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

成人の両頬に左右対称に現れます。そばかす(雀卵斑)より大きめの青みがかった褐色の班点のようなシミで、肝斑のように連なったびまん性のシミではなく、5~6mmが独立して存在します。髪の生え際や眼瞼、鼻翼部にも見られるところが肝斑と異なります。

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

そばかす(雀卵斑)

早ければ5~6歳から両頬部、鼻、手背、上腕、背中などに生じる数mmの茶褐色の色素斑です。遺伝的な要因で発生し、紫外線の影響で濃くなる場合が多いので、日焼け対策が必須です。白人に多く見られ、日本人では色白の人にできやすい傾向があります。

そばかす

そばかす(雀卵斑)

リスク・副作用・合併症

■美白内服薬

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