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自分はどの傷だろう

リストカットの傷跡

リストカットの傷跡

リストカットの傷

主にカミソリやカッターナイフなどの刃物で、手首や腕に切り傷をつける自傷行為がリストカットです。「リスカ」とも呼ばれます。その切り傷は数本の場合もあれば、数十本に及ぶ場合もあります。血が出るところまで傷をつけるため、必ず傷跡(白い傷や赤い傷)として残ります。レーザーなどでは消えない傷のため、W形成術や植皮術などを行って『リストカットに見えない傷跡』に変換することが重要です。なぜならリストカットの傷を縫い直しても、きれいになった同じ平行な傷ができるだけで、リストカットしたことを隠すことができないからです。また自傷行為は繰り返すことが多いものです。まずは感情をしっかりとコントロールし、二度とリストカットをしないと決意できてから、手術を受けるとよいでしょう。

◆ 症例写真

case1リストカットの傷跡(右前腕線状瘢痕)の修正:別の傷跡に変える

施術前

2年7カ月後

Before

After(2年7カ月後)

右前腕に複数のリストカットの傷跡を認めます。社会生活を営む上で消す必要性を感じ、治療を希望した症例です。治療の目的は、リストカットの傷のように見えなくすること。リストカットは一直線に切るため、直線状の傷跡が何本もできます。そのため傷跡を単純に縫合しても一本の直線となり、リストカットの傷と変わりません。そこで直線の傷をW形成術によりジグザグの傷に変えてしまいます。なお傷が近くに複数ある場合は、必ず一本ずつ行います。いっぺんに行おうとすると修正した傷がお互いに引っ張り合い、結果的に傷の幅が広がってしまうためです。
※広範囲にリストカットの傷がある場合は、すべて取り除き、植皮術を行います。

~この症例の経過~

before
before(修正する傷)
before(ジグザグにデザイン)

▼施術前~3カ月の経過です

before
1カ月後
3カ月後

▼6カ月後~2年7カ月の経過です

6カ月後
1年6カ月後
2年7カ月後

▼施術前と2年7カ月後の経過を見比べると…

施術前

2年7カ月後

Before

2年7カ月後

傷跡の約3年にわたる長期経過です。最初は赤くなっていますが、次第に赤色から茶色に変化していきます。数年を経過しても傷跡はまだ変化して、より目立たなくなっていきます。 直線のリストカットの傷をジグザグに変えたことで、リストカットの傷跡のように見えなくなりました。

◆リスク・副作用・合併症

【縫合による傷跡修正】
内出血、腫脹、感染、瘢痕形成(傷の肥厚や陥凹など傷跡が目立つ)、瘢痕拘縮(引きつれ)、ケロイド形成、真皮縫合糸(中縫いの糸)が出てくることがある、縫合糸膿瘍、傷が長くなる、ドッグイヤー(傷の両端が盛り上がる)、修正前より目立つ、テープかぶれ、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

※before & afterの画像は、参考画像であり効果や満足度は症例により異なりますのでご了承ください。

case2リストカットの傷跡(右上腕線状瘢痕)の修正:植皮術

施術前

11カ月後

Before

After(11カ月後)

複数のリストカットの傷跡が重なっていて、1本ずつ修正するのは困難です。そのため傷跡のある皮膚を全て取り除き、後頭部の皮膚を植皮する植皮術を行いました。

~この症例の経過~

術前:デザイン

3週間後

6カ月半

11カ月後
術前:デザイン
3週間後
6カ月半後
11カ月後
デザイン

2カ月後

6カ月半後

11カ月後
術前:デザイン
2カ月後
6カ月半後
11カ月後

毛根にダメージを与えないように頭皮を採取したので、皮膚を切り取った部分から再び髪の毛が生えてきます。11カ月でだいぶ目立たなくなりました。

◆リスク・副作用・合併症

【縫合による傷跡修正】
内出血、腫脹、感染、瘢痕形成(傷の肥厚や陥凹など傷跡が目立つ)、瘢痕拘縮(引きつれ)、ケロイド形成、真皮縫合糸(中縫いの糸)が出てくることがある、縫合糸膿瘍、傷が長くなる、ドッグイヤー(傷の両端が盛り上がる)、修正前より目立つ、テープかぶれ、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

【植皮術】
色素沈着、感染、生着不良、壊死、二次収縮、瘢痕形成(植皮部の肥厚や陥凹など傷跡が目立つ)、瘢痕拘縮(引きつれ)、ケロイド形成、修正前より目立つ、創傷被覆材(植皮片の収縮予防のため)のかぶれ、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。また採皮部が頭皮の場合、毛根の損傷、脱毛、採皮部が頭皮以外の場合、瘢痕拘縮(引きつれ)、ケロイド形成、真皮縫合糸(中縫いの糸)が出てくることがある、 縫合糸膿瘍、傷が長くなる、ドッグイヤー(傷の両端が盛り上がる)、テープかぶれなどが考えられます。

※before & afterの画像は、参考画像であり効果や満足度は症例により異なりますのでご了承ください。